12月のストラスブール:天気と服装
荷造りで備えるべきは、厳しい凍えよりも湿った寒さです。12月のストラスブールは曇り空で日が短く、気温は氷点をわずかに上回るあたりを行き来しますが、空模様がどうであれマーケットは続きます。このガイドでは天気と、屋台の間で過ごす長い夜のための服装を説明し、最後に一日じゅう雨の日の過ごし方を紹介します。
12月の1日はどんな感じか
12月のストラスブールは、身を切るような寒さというより、冷たく湿った寒さです。日中の最高気温は5°C前後、夜は氷点前後。何日も平板な灰色の空が続くこともあります。雪は降ったりやんだりですが、街に長く積もることはめったにないので、白いクリスマスマーケットは当てにするものではなく、出会えたらうれしいおまけです。旅行者が油断するのは温度計の数字より、じっと立っている時間の長さ。屋台で待ち、マグを手にゆっくり過ごすうちに、濡れた石畳から靴底を通して寒さがじわじわ上ってきます。
良いところは、天気が体験をほとんど左右しないことです。屋台には屋根があり、小雨でも広場はにぎやか。灰色の午後は、暗くなったときにイルミネーションをいっそう明るく見せてくれます。
短い昼と長い夜
日の出は8:00ごろ、日の入りは16:35ごろ。気が滅入りそうに聞こえますが、実は好都合です。屋台や河岸沿いの明かりは夕方から灯るので、遅くまで出歩かなくても明かりに照らされた街を見られます。マーケットは例年、11月最終金曜日から12月24日まで、およそ11:30に開いて21:00ごろに閉まります。12月24日は18:00ごろに店じまいし、12月25日は休みです。最終的な営業時間はシーズン直前に市のプログラムで発表されます。それまではマーケットの日程と営業時間のページで例年のパターンを確認できます。
明るさが必要な見どころは日中に回りましょう。Barrage Vaubanの無料テラスに上ってPonts Couvertsを見渡したり、光が消える前に大聖堂のピンク色の砂岩を眺めたり。暗くなってからの時間は屋台に充てます。灯りの路地を抜けてPetite Franceから大聖堂へでは、短い昼にちょうどいい散策ルートを紹介しています。
何を着ていくか
さっさと歩くのではなく、何度も立ち止まりながらゆっくり歩くつもりで服を選びましょう。リストは短めです。
- 重ね着。保温性のある肌着かウールのベースレイヤーの上にセーターと暖かいコートを重ねれば、暖房の効いた店や混んだヴィンステューブで1枚脱ぎ、外でまた着られます;
- 滑りにくい防水ブーツ。Grande-Îleの石畳はたいてい濡れていて、冷え込むと滑りやすくなります。スーツケースの中身でいちばん大事なのは、溝のしっかりした防水の靴底です;
- 帽子と手袋。体温がいちばん奪われるのは屋台の前に立っているとき。マグを持ったり小銭を扱ったりできる薄手の手袋が便利です。小さな屋台には現金を好むところもあります;
- マフラーかネックウォーマー。湿った空気は襟元のすき間を見逃しません。川沿いの開けた広場ではなおさらです;
- 小さなリュック。両手がマグとブレッツェルのために空きますし、バッグが小さければGrande-Île入口の手荷物検査もスムーズです;
- 傘よりフード。混んだ路地で傘を開くと周りの人をつついてしまいます。フード付きの防水ジャケットなら、ひじのぶつけ合いをせずに濡れずにすみます。
大きなツリーの前で冷える足
Place Kléberで毎時開かれるライトショーのたびに、高さ約30mのGrand Sapinのまわりにその夜いちばんの人だかりができます。ほかの人たちとぎゅうぎゅう詰めで立つので肩のあたりは暖かいのに足元は冷え、仕事帰りの時間帯には地元の人も加わります。正時の直前に着き、場所を取り続けるのではなくショーの合間は動いていましょう。ショーの時刻とおすすめの立ち位置はPlace Kléberと大きなクリスマスツリーに載っています。
温かい飲み物が助けになります。ヴァン・ショー(vin chaud)には赤と白があり、アルザスワインで作る白はこの土地の名物。ノンアルコールのホットアップルジュースも簡単に見つかります。どちらもデポジット付きの繰り返し使えるマグで出され、返せばデポジットは戻ってきます。値段はそれぞれ数ユーロ。白のホットワインがどこで飲めるかはアルザスのクリスマスグルメのガイドで。

雨の日のプラン
一日じゅう雨でも、ホテルの部屋で午後を過ごす必要はありません。大聖堂は入場無料で、天文時計の使徒たちは12:30に動き出すので、お昼前後に訪ねる計画を。ステンドグラスや天使の柱にまつわる物語を知りたいなら、My Cathédraleの90分のガイドツアー(約29ドルから)が外観と堂内の両方を案内します。注意点は、ミサなどで大聖堂が閉まるとツアーが中止になること。服装規定で袖なしのトップスと短いスカートは不可ですが、12月にそれで困る人はまずいません。
ヴィンステューブ(アルザスの小さなワイン居酒屋)でのゆっくりした昼食は、灰色の午後にぴったりです。ただし12月は席がすぐ埋まるので予約を。市のクリスマスプログラムには、Musée Alsacienでのクリスマスの伝統にまつわる見学や教会でのコンサートも載っていて、どちらも雨風をしのいで座っていられます。開催日はプログラムで確認してください。
温かい立ち寄り先のある食べ歩き
Do Eat Betterの伝統料理のフードツアーは、シャルキュトリーと柔らかいブレッツェルから、席について味わうシュークルート・ガルニの一皿まで3.5時間かけて巡ります。料金は約90ドルから。途中のフロマジュリーではチーズも。アルザスワインは1杯のみで、チップは別です。立ち寄り先の間は徒歩10〜15分なので、外を歩く服装で。
同じ会社の短いほうのクリスマスマーケットのフードツアー(約62ドルから)は、2時間ずっと屋外の屋台の間で過ごすので、雨の降らない午後に取っておきましょう。掲載されたばかりでまだレビューはなく、出てくるのは食事ではなく試食です。
雪が期待できる場所
雪にこだわるなら、ライン川の東へ目を向けましょう。シュヴァルツヴァルト(黒い森)はライン平野より標高が高く、12月に白くなっていることが多いのですが、そこでも雪は保証されません。Abnoba Toursのシュヴァルツヴァルト日帰りツアー(約139ドルから)は、同行ガイド付き、最大8人で8:30にPlace de la Gareを出発します。トリベルクで鳩時計と滝を見たあと、ドイツ時計街道をたどってティティゼー湖へ向かい、最後はフライブルクのガイド付き散策です。注意点は、滝の入場料(約9ユーロ)と食事が別料金なこと、そしてクリスマスマーケットの日ではなく観光の日だということ。持ってきたいちばん暖かい服を着ていきましょう。ほかの日帰り旅との比較はストラスブールからの冬の日帰り旅で。
アルザスの村のマーケットも街のマーケットと同じく屋外なので、同じ服装で大丈夫です。どの村がいつ開くかはストラスブール近郊、アルザスのクリスマスマーケットに載っています。
人出とカレンダー
快適さを決めるのは天気だけではありません。人出が、じっと立っている時間の長さを決めるからです。マーケット期間中に訪れる人はおよそ300万人で、12月半ばの週末に集中します。いちばん静かなのは11月下旬か12月初めの平日で、月曜と火曜はさらに落ち着いています。12月26日はフランスのほとんどの地域と違ってアルザスでは祝日なので、クリスマス後も滞在するなら覚えておきましょう。
短い区間でもトラムに乗れば、寒い中を街の端から端まで歩かずにすみます。パーク&ライドの駐車場にはトラムの乗車券が含まれていて、どちらもマーケットへの行き方で紹介しています。大人より体が冷えやすい小さな子ども連れの家族は、子ども連れで楽しむクリスマスのストラスブールで時間帯のヒントを見つけられます。