ストラスブール近郊、アルザスのクリスマスマーケット
ストラスブールの広場を楽しむなら二晩か三晩。そのあとは、アルザスの小さな町が気になってくるはずです。コルマールとオベルネへは地域圏の電車でそれぞれ約30分、セレスタはさらに近く、城壁に囲まれたワイン村はコルマールからバスですぐです。町ごとにマーケットの暦が違うので、このガイドではまず開催日を、次に交通手段を紹介します。
町ごとに違うカレンダー
ストラスブールのマーケットは街全体でひとつのパターンに沿って開かれますが、周辺の町はそれぞれ独自に日程を決めています。ストラスブールより1週間早く始まって年末近くまで続く町もあれば、週末だけ営業する町、クリスマスイブの数日前に店じまいする町もあります。ですから、まず日付を決めて、その日に開いている町を選びましょう。表は例年のパターンです。各町はシーズン直前に最終的なプログラムと営業時間を発表するので、出かける前にはそちらを確認してください。
| 町 | 例年の開催日 | ストラスブールから |
|---|---|---|
| コルマール | 11月23日ごろ〜12月29日ごろ。フードマーケットは1月初めまで | TER列車で25〜30分 |
| オベルネ | 11月最終金曜日〜12月31日。12月25日は休み | TER列車で約28分 |
| セレスタ | 11月20日ごろ〜12月27日 | TER列車で18〜23分 |
| リクヴィル | 11月最終金曜日〜12月20〜22日ごろまで毎日 | 電車でコルマールへ、そこから816番バス(約28分) |
| カイザースベルク | アドベントの週末のみ、金〜日曜。12月20日ごろまで | 電車でコルマールへ、そこから陸路(バスかシャトル。駅はなし) |
| エギスハイム | 11月最終金曜日〜12月30日。12月24〜26日は休み | 電車でコルマールへ、そこから毎日運行のシャトル |
| リボーヴィレ | 12月の2回の週末に中世風クリスマスマーケット | コルマール経由、シャトルが運行する日に |
拠点になるコルマール
ひとつの町にしか行けないなら、コルマールにしましょう。旧市街の中に5つか6つのマーケットが別々に立ちます。開幕はストラスブールより早い11月23日ごろで、12月29日ごろまで続きます。Place de la Cathédraleのフードマーケットは1月初めまで開いているので、ストラスブールの屋台があらかた撤収するクリスマスから年末年始の時期には、コルマールが自然な選択になります。
コルマールのマーケットは、それぞれ舞台が違います。ひとつは古い税関の建物Koïfhusで開かれ、ほかはPlace des DominicainsやPlace Jeanne d'Arcを埋めます。運河地区のPetite Veniseには子ども向けのマーケットがあります。
ワイン村へ向かう乗り換え地点もコルマールです。ストラスブールからのTER列車は25〜30分。コルマールから村まではバスやシャトルが走っていますが、特定の日にしか運行しないものもあります。12月の週末には、町の路線バスが無料になる日もあります。車のない旅行者は、コルマールを1日の拠点にして村をひとつ加えるのがいちばんです。ストラスブール側の移動は電車とトラムでの行き方のガイドで紹介しています。
城壁に囲まれたワイン村
ブドウ畑に囲まれた城壁の町リクヴィルでは、11月最終金曜日から12月20〜22日ごろまで毎日マーケットが開かれます。コルマールから816番バスで約28分。クリスマス直前まで先延ばしにすると、屋台はもう片づけられています。
計画の軸にすべき村はカイザースベルクです。30軒ほどの屋台が並ぶマーケットは、アドベントの4回の週末の金曜から日曜にしか開かず、12月20日ごろに終わります。町に駅はないので、コルマールからバスかシャトルで向かいます。火曜日に来ると、マーケットのない旧市街を歩くことになります。
「フランス人が好きな村」に選ばれたこともあるエギスハイムでは、11月最終金曜日から12月30日までマーケットが開かれ、12月24日から26日までは休みになります。コルマールからのシャトルは毎日運行しています。リボーヴィレの中世風クリスマスマーケットは12月の2回の週末だけなので、この町を軸に1日を組むなら日程を確かめてからにしてください。テュルクハイムとベルグハイムにもマーケットがあり、ベルグハイムは12月初めに終わります。
アルザスでは村の屋根に雪が積もる保証はなく、石畳はたいてい濡れているので、滑りにくいブーツを履いていきましょう。持ち物リストの続きは12月の天気ガイドにあります。
直通列車で行けるオベルネとセレスタ
ストラスブールから出る路線の上にある2つのマーケットの町は、いちばん手軽な半日旅になります。オベルネはTERで約28分。マーケットは11月最終金曜日から12月31日まで開き、休みはクリスマス当日だけです。Place du Beffroiではワイン農家が大鍋からホットワインをすくってくれるので、夕方に着くのがおすすめです。
TERで18〜23分のセレスタでは、11月20日ごろから12月27日までマーケットが開かれます。クリスマスの歴史におけるこの町の役割を伝えるのが人文主義図書館で、クリスマスツリーに触れた1521年の記録を展示しています。これはしばしば、クリスマスツリーについての最初の文字記録といわれます。どちらの町も午前中で回れるので、夜はストラスブールに戻ってイルミネーションを楽しめます。
さらに南のミュルーズでは、11月20日ごろから12月27日まで開くマーケットの横に大観覧車が立ちます。アグノー、マンステール、バールにもマーケットがありますが、私たちの手元の情報は多くありません。

ガイド付きでコルマールともうひとつの村へ
シャトルの乗り継ぎを避けたいなら、Ophorusのアルザス クリスマスマーケット日帰りツアー(約168ドルから)が、ミニバンで7時間のうちにコルマールともうひとつの村を回ります。出発は9:00、ストラスブールの観光案内所前、17 Place de la Cathédraleから。コルマールまでの車の移動は約50分です。英語を話すドライバー兼ガイドがコルマールの旧市街を案内し、そのあとはマーケットで自由時間。2つ目の立ち寄り先は日付によって決まり、リクヴィルかオベルネになります。ベルグハイムのこともあり、中世マーケットの週末にはリボーヴィレも候補です。
引き換えに手放すのは自由度です。2つ目の村は選べず、食事は含まれず、大人2名以上から催行で、4歳未満の子どもは参加できません。評価はViatorで48件以上のレビューから4.6(料金は約171ドル)、GetYourGuideで29件から4.4です。
コルマールのマーケットと、もうひとつの村
最大8人のミニバンが9:00に大聖堂広場を出発。コルマールでガイド付き散策と自由時間を過ごしたあと、日付に合わせて選ばれた2つ目の村へ向かいます。料金は約168ドルから。予約は大人2名以上で、昼食代を用意しておきましょう。
ワインの試飲と古城
Tour.Alsaceの中世の村とワイン試飲の日帰りツアー(約143ドルから)は、屋台より村そのものに興味がある旅行者向けです。ミニバスは9:00にPlace de l'Étoileのバスターミナルを出発し、ベルグハイムとリボーヴィレからユナヴィル、リクヴィルを経てカイザースベルク、エギスハイムへと6つの村を巡ります。ワイン農家での試飲付きで、昼食休憩はリクヴィルで取ります。リクヴィルとエギスハイムでは12月の大半にマーケットが開いていますが、ルートは屋台ではなくワインと古い町並みを軸に組まれています。所要は約10.5時間。ドライバーはフランス語を話し、解説は12か国語対応のオーディオガイドが担当します。昼食は自己負担で、4歳未満は参加できません。
同じ会社はオー・クニグスブール城を含むアルザスのベスト日帰りツアー(約143ドルから)も販売しています。リクヴィルとカイザースベルクに丘の上の古城(入場券込み)を加え、最後はコルマールへ。移動はオープントップのミニバスで、オーディオガイド付きです。こちらもドライバーはフランス語のみなので、解説はすべてヘッドホンから聞くことになります。マーケットの日というより観光の日なので、どの立ち寄り先も短めです。シュヴァルツヴァルトとの比較はストラスブールからの冬の日帰り旅をどうぞ。
町の選び方
- 町ひとつ、車なし。TERでコルマールへ。5つか6つのマーケットは歩いて回れる距離にあります;
- アルザスで過ごす週末。カイザースベルク。週末が中世マーケットと重なるならリボーヴィレも;
- ちょっとしたお出かけ。オベルネかセレスタ。どちらも直通列車で行けます;
- クリスマスのあと。コルマールは12月29日ごろまで(フードマーケットは1月まで)、オベルネは12月31日まで。エギスハイムは12月27日に再開し、さらに数日営業します。
ストラスブールの日程と営業時間を見ておくと、街の広場で過ごす夜と夜の間に村の日を組み込みやすくなります。大鍋のホットワインを前にして何を頼むかはフードガイドで。そしてPlace BroglieのChristkindelsmärikこそ、どの村のマーケットも比べられる基準です。